多文化共生・障がい・家庭支援・医療的ケア
発行日
2023年4月
新ISBN
978-4-89464-297-3
版型
A5判
ページ数
208ページ
定価
2200円(本体2000円+税)
多様な背景をもつ子どもたちが増える中、どの子も排除されず、生きいきと育ち合える保育はどうしたら実現できるのか。それは従来の保育とどう違うのか。現在進行中の4つの実践と海外の事例から、インクルーシブ保育で大切にしたい共通のポイントを探る。
序章 インクルーシブ保育の風景
第Ⅰ部 実践から学ぶインクルーシブ保育のポイント
第1章 「多文化共生」実践
違う文化っておもしろい
第2章 「脱・あるべき姿」実践
どの子も「気になる子ども」になったとき
第3章 「保育者の協働」実践
「また今度ね」と言わなくてもいい保育へ
第4章 「医療的ケア児」実践
医療的ケア児の意見表明から考え合う保育
第5章 世界のインクルーシブ保育
スウェーデンと韓国におけるカリキュラムの動向と実践
コラム① 外国にルーツのある子どもたちの現状と保育の課題
コラム②「統合」から「インクルーシブ」へ
コラム③ 子どもと保育者を主体とする巡回相談
第Ⅱ部 インクルーシブ保育への道しるべ
第1章 意見表明権の保障にもとづく「参加」のプロセス
1 子どもたちの対等・平等の意見表明のために
2 インクルーシブの過程と「参加」の質的発展
第2章 多種多様なインクルーシブ保育が共有する原則とは
1 障がいの社会モデル
2 保育の中にある社会的障壁
3 インクルーシブ保育実践において重視される原則
4 保育形態とインクルーシブ保育との関係
芦澤清音(あしざわ・きよね)
発達障がい児を中心に「ともに育つ保育」の視点から研究と保育者養成、保育現場の巡回相談に携わる。帝京大学教育学部教授。
浜谷直人(はまたに・なおと)
かけがえのない子どもたちが保育の場に「参加」することを大切にしてインクルーシブ保育の理論研究に取り組む。東京都立大学名誉教授。
五十嵐元子(いがらし・もとこ)
東京都内で保育現場の巡回相談に携わり、子どもや保育者の「対話」をテーマに研究を進めている。白梅学園大学子ども学部准教授。
林恵(はやし・めぐみ)
生活する社会と異なる外国の文化で育つ子どもたちを中心に、マイノリティと保育について研究を進めている。足利短期大学こども学科教授。
三山岳(みやま・がく)
保育現場の巡回相談を通じて、インクルーシブな環境の形成に取り組む保育者の支援のあり方を研究している。愛知県立大学教育福祉学部准教授。
飯野雄大(いいの・たけひろ)
保育・学校現場での巡回相談等に携わり、現在は保育者・教師の「所属感」に関心をもって研究に取り組む。山梨学院短期大学保育科准教授。
山本理絵(やまもと・りえ)
保育者や学生と一緒に実践検討しながら、集団関係の発展と保育者の役割について研究を進めている。愛知県立大学教育福祉学部教授。
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