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子ども理解

子どもとつくる3歳児保育

イッチョマエ!が誇らしい

著・編: 塩崎美穂

毎日を新鮮に生きる
おもしろいことが大好きな3歳

内容

新鮮な「驚き」と「不思議さ」を感じながら、世界をおもしろがって生きる3歳児。「集団の物語」に順応することを求めるのではなく、子どもたち一人ひとりのみずみずしい感性に共感することが、乳児から幼児に向かう楽しい3歳児保育をつくりだす出発点です。

目次

序 喜びと希望を紡ぎあう保育実践の創造にむけて
第Ⅰ部 3歳児の発達と保育の課題
 第1章 うれしさと楽しさを身体にたくわえる子どもたち─「おもしろいことが大好き」な3歳児の発達をとらえる
  1 「イッチョマエ」が誇らしい─3歳児の「感情」
  2 「キョトン」とする驚きに秘められた知性─3歳児の「論理」
  3 うれしさや楽しさの源泉としての「ボーダーレス」な感覚─3歳児の「認識」
  4 3歳児保育の課題─「おもしろいことが大好き」な心を育み、子どもとともにおもしろい毎日をつくる
 第2章 段差を越える子どもたち─「おもしろさ」に向かうための安心の基盤を築く
  1 ぶつかり合っても大丈夫─保育者とつながっている安心感の中で心地よい修復経験を積み重ねる
  2 違っていても大丈夫─一人ひとりの「今」が尊重される実感の中で仲間への思いを育む
 第3章 いくつもの時間を生きる子どもたち─多様な「おもしろさ」が息づく毎日をつくりだす
  1 ほぐれる時間─心地よく人とつながるおもしろさに身体をゆだねる
  2 つくっている時間─手ごたえのある「かけがえのない」おもしろさに没頭する
  3 なりきる時間─虚構の世界で遊びながら真新しいおもしろさと出会う
第Ⅱ部 3歳児クラスの実践の展開
 第1章 子ども自身が新しさを発見する「探索・探究」を大切にする保育
  1 「生きものをつかまえる」実践
  2 生きていく土台になる「自ら探究する時間」
 第2章 おとなが築いてきた「文化」を伝えつつ子どもとつくる保育
  1 保育者が子どもに渡す〈自分を越え出る「物語」〉
  2 身体を動かすというアート─リズムあそび
 第3章 おとなの支えのもとで子どもたちが「創造的」な時間をつくりだす保育
  1 身体の声を聴く─「排泄の自立」へ
  2 身をもって知る─「食」のプロセスを保育に取り込む
  3 安心の土台から仲間といっしょの心地よさへ─3歳児の「創造的で協同的な活動」
  4 もう一つの「創造的で協同的な活動」─3歳児の「いたずら」
第Ⅲ部 3歳児クラスの保育をデザインする─仲間とともに保育をつくる保育者の倫理と教養
 第1章 「保育はやっぱりおもしろい」をおとな同士が共有する─お互いの保育を信頼し合う
  1 「おもしろさ」が生み出される職場環境─おとな同士でおもしろがる
  2 上トップダウン意下達ではない保育者仲間のつながり─「おもしろがる」とは「決めつけない」こと
  3 複数の保育者による保育実践をつなぐ─同僚を自慢する心もち
 第2章 「自分の保育」ができる意味─失敗をおそれず実践し「次」を自分で考える
  1 笑って保育をしていますか?─新人保育者が本音を出せる職場
  2 保育者だって揺れていい─「1人で保育してない」ことを感じながら
 第3章 大事なことについて考える保育者の“教養”─排除のない社会に向かう「保育」の役割
  1 地域に生きる保育者─“当たり前の日常”をこそ支える
  2 保育の場で耕す社会正義─すべての人の「その人らしさ」が守られる世界へ
あとがき

著者の略歴

塩崎美穂(しおざきみほ)
1972年静岡県生まれ。東洋英和女学院大学人間科学部准教授。大正・昭和期の保育実践資料を読みつつ、現在の保育者の保育実践やその記録/語りから、保育者の身体的思考、倫理的感性、対話的価値判断について考えている。

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