本の検索
書籍検索早期教育が育てる力奪うもの
内容
「公文式」「井深式」「鈴木式」…過熱する早期教育。「知的早期教育」によって「人間性・かしこさ」は育っているのか。教育産業が煽っている「早期教育」の問題点と、多様化する子育ての向かうべき方向を指し示す。頼る前にこれだけは考えておきたい。
目次
1 早期教育がつれてきた社会
2 二歳児に焦点をあてて展開される早期教育の現実
3 乳幼児期の発達課題からみた早教育理論の危険性
4 芸術・スポーツ分野の早期教育をどう考えるか
5 子どもには大人とちがう物語がある
6 幼児期に育てたい人間らしさの“芯”の部分
著者の略歴
加藤繁美(かとう しげみ)
1954年、広島県生まれ。名古屋大学大学院教育学研究科博士前期課程修了。大学院では教育行政及び制度研究室に所属し、保育・幼児教育制度に関する研究を展開するとともに、保育実践の理論的・構造的研究に取り組む。博士後期課程在学中に山梨大学教育学部講師として着任。同大学助教授、教授を経て、2018年退職。山梨大学名誉教授。2018年より東京家政大学子ども学部教授。おもな著書に、『子どもの自分づくりと保育の構造』(ひとなる書房、1997年)、『子どもへの責任』(ひとなる書房、2004年)、『保育者の現在』(共著、ミネルヴァ書房、2007年)、『対話的保育カリキュラム〈上・下〉』(ひとなる書房、2007・2008年、2010年日本保育学会保育学文献賞受賞)、『子どもとつくる保育年齢別シリーズ(0~5歳児保育)』(監修、ひとなる書房、2011~2016年)他多数。
読者からの声
読者の声を入力してください。