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ジャンル:

保育の理論・研究

病院の子どもにも「保育」を

こころの育ちを支える病棟保育

著・編: 石井悠

病院という環境で「保育」を
貫き通す病棟保育士たち

  • 発行日

    2024年7月10日

  • ISBN

    978-4-89464-304-8

  • 判型

    A5判

  • ページ数

    208ページ

  • 定価

    2,420円(本体2,200円+税)

内容

入院を余儀なくされている子どもたちが、病院内でも子どもらしく遊び、育ち、安心して生活できるよう「保育」を担う「病棟保育士」たち。本書は、異なる病院で働く4人の保育士の創意工夫に満ちた実践と心揺さぶられるエピソードを紹介しながら、病棟保育が果たしている役割とその方法を浮かび上がらせる。

CEDEPのHPでも紹介されました! 「書籍出版|病院の子どもにも「保育」を 〜こころの育ちを支える病棟保育〜」

目次

第1章 子どもと関わり、支える
  1 子どもの「はじめて」に寄り添い、生活の基盤を整える
  2 病院にも「普通の子ども」の世界を
  3 環境を通して支える
第2章 家族を支えて、子どもを支える
  1 大人の安心は子どもの安心
  2 親と子どもの関係づくりを支える
  3 極限状態の親に寄り添う
  4 家族の歴史の一部をともに歩んだ人として
第3章 治療に伴走する
  1 子どもの側からは何が見えているか
  2 治療と向き合い、受け入れ、消化する支えに
  3 子どもと医療者をつなぐ
  4 家族と医療者をつなぐ
終 章 「病棟保育」にできること
  1 病棟保育を行う上で、心に留めておきたいこと
  2 病棟保育が目指すもの
  3 病棟保育の方法
  4 病棟保育からのメッセージ

本書の出版に寄せて 遠藤利彦

コラム
 病棟保育の歴史的背景
 泣いてる子が最優先?
 生活介助って誰の仕事?
 集団保育ってしたほうがいいの?
 病棟・病室の装飾は必要?
 親御さんに精神疾患が……保育士はどう関わる?
 子どもがなついてくれた!……これで大丈夫?
 病棟保育士は処置室に入るべき?
 カルテには、何を記録したらいいの?
 医療者との連携、保育へのメリットは?
 親から治療に関して質問されたけど、どうしよう?
 どこまで医療者と共有する?

著者の略歴

石井 悠(いしい ゆう)
1989年、東京生まれ。1歳と3歳の女の子の母。博士(教育学)。東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター(CEDEP)助教。病気を経験する子どもの育ちや支援に関心をもち、発達心理学を専攻。CEDEPでは、多様な背景をもつ子どもたちの育ちについて勉強しながら、保育のあり方を模索中。おもな共著に、遠藤利彦編著『入門 アタッチメント理論――臨床への架け橋』(日本評論社、2021年)、川島大輔他編著『多様な人生のかたちに迫る発達心理学』(ナカニシヤ出版、2020年)など。

読者からの声

この御本を手に取った病棟保育関係の方々やご家族にとって勇気づけられる一冊になることと思います。


まったく知らなかった病棟保育士という職務を想像しながら読んでいて面白かったです。人と人とのかかわりってやっぱり良いな、素敵だな、うらやましいなと思いました。

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