人なる書房イラスト スプラッシュ時のワード

保育者のための子ども虐待対応の基本

事例から学ぶ「気づき」のポイントと保育現場の役割

かけがえのない命を
救えなかった命にしないために

  • 発行日

    2019年3月

  • ISBN

    978-4-89464-264-5

  • 判型

    B5判

  • ページ数

    112ページ

  • 定価

    2200円(本体2000円+税)

内容

本書は、現場の保育者が中心になって発足した「保育と虐待対応事例研究会」が、約20年にわたって積み重ねてきた事例研究をもとに、「体罰」のとらえ方、DVと子ども虐待の関係、通告のタイミングといった基本的事項や、保育園から見た関係機関との連携方法、被虐待児が在籍するクラスの保育をどう支えるか、保育園でできる保護者支援とは何かなど、保育者ならではの気づきやアドバイスをまとめたものです。保育者に向けて、同じく日々親子と向き合う保育者たちが、時間的にも精神的にも余裕のない現場の状況をふまえつつ、それでも子どもの命を守るためにあと一歩踏み出すにはどんな情報が必要かという視点から内容を精選・構成しているところが特徴です。研修テキストとして、また必要に応じてひもとく実践的な手引きとして広く活用していただけたら幸いです。

目次

第Ⅰ部 保育園としてまずおさえておきたいこと
  1 保育園では子ども虐待をどうとらえたらよいか
  2 子ども虐待対応における保育園の役割
第Ⅱ部 保育園における子ども虐待対応の流れ
  1 気づきと初期対応
  2 園内体制づくり
  3 見守りと記録
  4 通告・相談の手順
  5 関係機関との連携
  6 ケース離れと引き継ぎ
 (◆入園面接で注意すべき点/あとで役立つ記録の書き方/保育園でできる保護者支援/関係機関との連携方法/卒園前にしておきたいことなど、現場目線からの具体的アドバイス多数掲載)
第Ⅲ部 事例に学ぶ 対応の実際とポイント
  事例1 入園時における気づきと初期対応
  事例2 精神疾患を抱えた保護者への対応
  事例3 長期にわたる見守りと卒園後の支援体制づくり
  事例4 機関同士の連携による保護者支援・生活支援
  事例5 虐待ととらえることで深まる子ども・保護者理解
  事例6 ハイリスク家庭の困難への気づきと通告のタイミング
  事例7 養育困難家庭の見守りとケース離れ

著者の略歴

保育と虐待対応事例研究会(ほいくとぎゃくたいたいおうじれいけんきゅうかい)
保育園で働く保育者を中心に2001年1月に発足。「虐待への気づき」「被虐待児の保育と保護者への援助方法」「通告と関係機関との連携」の3点をテーマに掲げ、事例報告をもとに現場でどう対応したらよいかを検討し合う毎月の例会のほか、公開講座やセミナーなどを行っている。

読者からの声

読者の声を入力してください。

書籍に関する感想、コメントはこちらから

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。また、* が付いている欄は必須項目となります。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

次回のコメントで使用するためにお名前、メールアドレスをブラウザに保存いたします

CAPTCHA