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書籍検索戦後保育所づくり運動史
「ポストの数ほど保育所を」の時代
内容
本書は「保育所づくり運動」の渦中にあった著者が、当時の膨大な資料や証言、先行研究にもとづいて、その運動の全容を克明かつ生き生きと描き出し、その発展過程の史的総括を試みたものである。
目次
序章 私と保育運動――保育所がほしい、なぜ保育所を求めたか
第一章 戦前における保育所と運動
一 救貧・慈善・社会事業としての保育所
二 無産者託児所運動と保育研究会
第二章 戦後児童問題と保育要求 1945年~55年
その一 戦後民主化と児童福祉法・保育運動(1945年~50年)
一 児童福祉法の背景、児童福祉法の成立
二 労働運動における保育問題
三 民主保育連盟と保育運動
その二 保育要求の形成過程(1950年~55年)
一 再軍備・平和と暮らしの課題がクローズアップ
二 戦後保育政策の転換
三 国民生活と働く女性の実情
四 自主的・民主的諸団体の発足など
五 五〇年代の女性団体による保育所づくり
第三章 「ポストの数ほど保育所を」の国民的大運動――五五年体制の確立と高度経済成長が始まる 1955-70年
一 高度経済成長と安保反対運動
二 高度経済成長と保育政策
三 労働組合と保育運動
四 女性運動と保育所づくり
第四章 革新自治体と保育運動
一 保育料値上げ反対運動と保護者会活動
二 無認可保育所運動のこと
三 保育者の運動
四 働く母親の実情に見合う保育条件を――父母の要求と保育者の立場
著者の略歴
橋本宏子(はしもとひろこ)
1929年東京に生まれる。1951年日本女子大学家政学部社会福祉学科卒業。1961年白梅学園短期大学非常勤講師(1978年まで)。1980年私立鳩の森保育園園長(1983年まで)。1985年熊本短期大学助教授(のち熊本学園大学社会福祉学部教授)。児童福祉・女性福祉担当。2000年定年退職。
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