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保育の質を高める

21世紀の保育観・保育条件・専門性

著・編: 大宮勇雄

質のいい保育は、
子どもの人生を変える

  • 発行日

    2006年8月

  • ISBN

    978-4-89464-097-9

  • 判型

    A5判

  • ページ数

    224ページ

  • 定価

    1980円(本体1800円+税)

内容

世界の「保育の質」研究は明らかにした。「質のいい保育は、子どもの人生を変える」と。経済効率優先の日本の保育政策と対峙し、すべての子どもの「権利としての保育」実現のために、私たちがめざすべき保育観・保育条件・保育者の専門性とは何かを明らかにする。

目次

はじめに
第一章 いま、保育観が問われる時代――二つの保育観と世界と日本の保育改革
   1 「今、ここにある生活」のなかで育つ子どもたち~OECD報告「人生の始まりこそ力強く」を手がかりに
   2 わが国の保育政策と「二つの保育観」問題
   3 「今、ここにある生活」を大事にする保育とは~レッジョエミリア実践の子ども観
   4 「子どもの生活を大切にする」カリキュラムの構造~ニュージーランドカリキュラム「テ・ファリキ」にみる生活と教育
第二章 市場原理と保育の質―質の悪化を招く、日本の保育改革
   1 市場化推進論における保育の〈コストと質〉
   2 「保育の質」への市場主義的アプローチ
   3 アメリカでの研究に見る「保育の質」の定義と評価
   4 市場主義的「保育の質」論の問題点
   5 「サービスとしての保育の質」と「権利としての保育の質」
   6 保育市場化論におけるコスト論の問題点
第三章 第三者評価・マニュアル化と保育の質
   1 保育サービスの評価基準はどのようにつくられたか~東京都サービス評価システムの保育観を問う
   2 マニュアル化と「保育の質」
   3 保育の規格化・標準化がかかえる矛盾
   4 倫理的ジレンマと保育者の専門性
第四章 保育の質研究が明らかにしたもの
   1 質のよい保育は、子どもの人生を変える~「保育の質」研究が始まったわけ
   2 カリキュラムと保育の質
   3 子どもの「集中」が示す保育の質
   4 保育者と子どもの「いい関係」とは~園によってちがう保育者――子ども関係(1)
   5 園の雰囲気・文化・子ども観~園によってちがう保育者――子ども関係(2)
   6 「親とのいい関係」は良質な保育実践の中心問題
   7 保育条件は子どもの発達条件
   8 保育の質の「評価」と保育者の責任
あとがき

著者の略歴

大宮勇雄(おおみやいさお)
仙台大学教授、福島大学名誉教授。主な著書に、『子どもの心が見えてきた一学びの物語で保育は変わる』(共著、ひとなる書房、2011年)、「学びの物語の保育実践』(ひとなる書房、2010年)、『保育の質を高める――21世紀の保育観・保育条件・専門性』(同前、2006年)など。

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