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書籍検索4歳児の自我形成と保育
あおぞらキンダーガーデン・そらぐみの一年
自分らしく生きるには、
自分を出し合うことが重要
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2002年 4月
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978-4-89464-057-3
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A5判
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224ページ
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1980円(本体1800円+税)
内容
第二の自我形成をはじめる4歳児の一年間に焦点をあて、どのようにして子どもたちがその発達課題をのりこえていくか、実践者と研究者が共同で考察。
≪4歳児クラスそらぐみの一年/4歳児クラスの自己コントロール力形成過程と保育、他≫
目次
はじめに――本書の構成とねらい
第1章 「あおぞら」の保育――いのち輝く子ども時代を
1 「あおぞら」の成り立ち
(1) 「あおぞら」の誕生と園づくり
(2) 父母と共に――わが子の心をつかみ、学び、手をつなぐ親へ
2 信頼のいずみ、発達のふるさと
(1) 心の原点の再体験
(2) いつだって自分らしく生きる
3 保育を創る視点
(1) 子どもの心いろいろ
(2) 生活――「そういうこともあるよね」の心で
(3) あそび――子どものまるごと(言葉・表情・動き)に目を向けて
(4) 課業(準課業的)--子どもの要求に応えて
(5) 節となる総合的な活動
(6) 友だち大好きから、育ちあうなかまたちへ
第2章 「あおぞら」の保育の意義と4歳児の自我形成の研究
1 「あおぞら」の保育の特長~集団の教育力をたいせつにする「自由保育」
2 今、なぜ4歳児の自我形成過程の実践的研究が必要か
(1) 学校における子どもの「荒れ」という現象とのかかわりから
(2) 自己コントロールできない自分と向き合う4歳児
(3) 保育のなかでみる自己コントロール力形成への過程
(4) 自我形成と自己信頼
第3章 4歳児そらぐみの一年間
1 年間における「期」のとらえかた
(1) 「期」は実践上のおおまかなめやす
(2) 一九九八年度そらぐみの子どもたち
2 いやだもん、できないもん――1期(四月から十月)
3 やっぱり、みんなといると楽しいな――2期(十月から一月半ば)
4 大きくなるから、できちゃうもん――3期(一月半ばから三月)
第4章 ありのままでいいんだよ――二児にみる4歳児の自己コントロール力形成過程
1 対象時の選定とエピソード抽出方法
2 自分で見つけたあそびをたっぷりとー―1期(自己主張期)
3 友だちを求める心を支えて――2期(集団への働きかけ期)
4 友だちとつくるかかわりをゆっくりと――3期(自己コントロール期)
第5章 4歳児の自己コントロール力形成過程と保育
1 自己コントロール力形成過程を分析するにあたtって
(1) 保育実践における指導仮説
(2) エピソード分析の方法
2 エピソードからの検証「1」~1期(自己主張期)第一の自己充実からの出発
(1) 集団から「はずれる」自己充実期(Aのレベル)における集団と指導
(2) 思いつきの自己充実期(Bのレベル)における集団と指導
3 エピソードからの検証「2」~2期(集団への働きかけ期)第二の自己充実への移行期として
4 エピソードからの検証「3」~3期(自己コントロール期)第二の自己充実期として
(1) 合意の形成を通しての自己コントロール(Dのレベル)における集団と指導
(2) 自分のなかでの他者とのかかわりによる自己コントロール(Eのレベル)における集団と指導
5 まとめ
あとがき
著者の略歴
岡村由紀子(おかむらゆきこ)
認定こども園あおぞらキンダーガーデン・平島幼稚園園長、臨床発達心理士、NPO法人なのはな理事長、静岡県立大学短期大学部非常勤講師。著書(共著)に、『4歳児の自我形成と保育』『「気になる子」と言わない保育』『どの子にもあ~楽しかった!の毎日を』(いずれもひとなる書房)など。
金田利子(かねだとしこ)
1938年生まれ。お茶の水女子大学大学院家政学研究科(児童学専攻)修士課程修了。現在、静岡大学教育学部教授(児童発達学・人間発達論、乳幼児保育論他)
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