人なる書房イラスト スプラッシュ時のワード

ジャンル:

子ども理解

みんなで保育実践を科学する

大切なことを自分たちの言葉にする

保育を語れる力をつけ、
当事者が専門性を解き明かす

内容

「子どものスゴさや面白さ、保育の奥深さや役割を、保護者や社会に自分たちの言葉できちんと語れる力をつけよう!」を合い言葉に、実践研究を重ねてきた成果を一冊に。子どもの育ちの記録をもとにして、保育者が保育者のために創った実践の書! 日々の生活・あそびの中の56の事例で紹介!

目次

はじめに
本書の使い方

第1部 安心できる生活
 事例①一日の始まりは笑顔で 目の前にいる子と、毎日新たに向き合う
 事例②「あらら~」で笑いに変える 瞬間の“ヒラメキ”が保育を救う
 事例③さみしくなったらギュッてしてあげる 感情は表に出すことで豊かに耕される
 事例④みんなではなせてうれしかった “とりあえずの答え”で子どもと生活をつくる
 事例⑤ぼくの“お兄さんパンツ”は? 同僚の直感を共有できるチーム力
 事例⑥もうやだ~、手伝って~ 平等とはどの子にも特別扱いをする
 事例⑦必殺! 上目遣い 子どもを“充電”できる保育者に
 事例⑧大人気! 保育園カレー 職員全員が保育者です
 事例⑨これ、ウンコ ふざけ合いも、保育の質の要素
 事例⑩どうして、ケンタばっかり…… ふだんと違う子どもの姿には敏感に向き合う
 事例⑪やったー! みんな寝てる チームワークが生み出す個別対応
 事例⑫くつろぎすぎ? 目的に見合ったルールか、折々に確認していく
 事例⑬ピーマンおいしいね 保育園は美味しさを“味変”させる
 事例⑭「来てね」じゃなくて…… 子どもも保育者も主役になる保育
 事例⑮なんだかしあわせだね 「人っていいな」の経験を積み重ねる
 事例⑯あしたもおもいっっっきり、あまえてやるからな! 一度始めた援助は、子どもの表情が緩むまで
現場からの保育論考:どの子にとっても心地よい毎日を /正しさよりも楽しさを /「人っていいな」を積み重ねる /コロナ禍を子どもとともにのり越える

第2部 遊びの中で育つ姿
 事例①大きくなっていくばかり 日常を行事へ、行事から日常へ
 事例②こうじ君は枝が好き 子どもから奪ってはいけない“経験”がある
 事例③遊びを楽しもう! イメージをつなげて、流れをつくる
 事例④レスキュー隊、出動! 保育者は、ごっことリアルの橋渡し役
 事例⑤カルタ? 神経衰弱? 遊びのルールは参加者の総意で決める
 事例⑥砂場が芋畑に! 保育者の気転がピンチをチャンスに変える
 事例⑦ひとりでおせわしてる! 子どもも立場が変われば姿も変わる
 事例⑧ぜったいにイヤ! 遊びがやわらげる自己主張と我慢
 事例⑨幸せな“こわ~い”時間 面白さが子どもたちをつなげる
 事例⑩きのせいだよ、きっと 遊び心が生み出すファンタジー
 事例⑪映される心模様 出来栄えを評価せずに、感想を伝える
 事例⑫いちごさんは、入れてあげない やがて保育者はアシスタントに
 事例⑬ドキドキしたぁ~ “怖さ”とも自ら向き合う子どもたち
 事例⑭わかると楽しい 歌は日常の彩り
 事例⑮今年のおみこし何にする? 思いを出し尽くすからこそ折り合える
 事例⑯就学時健診って? 肩寄せ合うことで、不安を期待に変える
 事例⑰りこちゃんってすごい!! 誰もがリーダーになれる
現場からの保育論考:遊びは手段? 目的? /遊びこそ学び? 学びは遊びから?

第3部 みんなで子どもを育てる
 事例①ウレタン積み木乗り 遊び方の制限は、保育者の力量と照らし合わせて
 事例②うんこばいばい 子どもに学ぶ経験を積み重ねる
 事例③覚悟を決めて、30分 保育者の成長を木に例えると
 事例④ママがいい!! 事務所だって保育の場
 事例⑤どこでも遊べるように カベを取りはらって自由な保育を
 事例⑥えっ! それって 非常勤職員とともに保育をつくる
 事例⑦また、かみつきを止められなかった 目指すは「雨降って地固まる」の関係
 事例⑧おんなじ笑顔で 保護者に“ないものねだり”をしない
 事例⑨「えっ、まさか!」のお母さん みんな、我が子が可愛い! 大事!!
 事例⑩ヒーローになった日 保護者の現状を受け止めて、伴走する
 事例⑪助けてください 困ったときの応援は15分単位で
 事例⑫今日できないことは明日へ 制度は職員を守ってくれていない
 事例⑬やまんば事件 子どもたちを人間不信にさせない
現場からの保育論考:保育者の道のり /保育者のふるまいが子どもにうつる /地域で保育を 地域から保育を /保育実践は制度とともにある 

第4部 任せることで育ちあう子どもたち
 事例①遊びの中で培われるものは “ただただ見守るばかり”も保育です
 事例②すご~い! やったね 世界をひろげるのは子ども自身
 事例③真ん中に楽しさを 行事は日々の延長線上の晴れ舞台
 事例④きんちょうしたのにふざけなかったね 子どもの一番の理解者は子ども
 事例⑤なんてステキな年長さんたち 時に子どもは大人の支援者に
 事例⑥わたしたちにまかせて 集団的自律にたどりつく子どもたち
 事例⑦ごめんねは魔法の言葉じゃない 嫌なことは“イヤ”と言い合える関係
 事例⑧容赦ない手厳しさ 子どもは誰とでも対等に向き合う
 事例⑨いいやつらばっかじゃんかよ “本気”が響き合う仲間意識
 事例⑩ゆう君と22人の子どもたち 保育は感情の連鎖を生み出す
現場からの保育論考:子どもをつくるのは子どもたち /保育と民主主義 /自治(集団的自律)の世界に生きる子どもたち

「保育の営みを言葉にする」写真編 川内松男
加用さんへの感謝
おわりに

著者の略歴

保育実践研究会(ほいくじっせんけんきゅうかい)
「当事者こそが語りうる保育のリアルを世の中の方々に知ってもらいたい」「子どもたちの面白さ、保育の役割や可能性に共感してもらい保育をよくする応援団になってもらいたい」の思いから、現場の保育者を中心に結成。実践記録を持ちあい自由な議論を楽しみながら、学びを深めている。代表:矢吹秀徳

執筆者(50音順):
伊藤 真咲(いとうまさき、東京都公立保育園)
上田 隆也(うえだたかや、埼玉県公立保育園)
小野崎 佳代(おのざきかよ、東京都元公立保育園)
加用 文男(かようふみお、京都教育大学名誉教授 故人)
小林 加奈(こばやしかな、東京都公立保育園)
下田 浩太郎(しもだこうたろう、社会福祉法人厚生館ひらお保育園
田中 康次郎(たなかこうじろう、東京都元公立保育園)
内藤 孝子(ないとうたかこ、社会福祉法人造恵会めぐみ第二保育園
藤田 朋子(ふじたともこ、社会福祉法人戸越ひまわり福祉会あけぼの保育園
古川 史子(ふるかわちかこ、㈱アンジェリカ アンジェリカ東小金井保育園
松丸 隆哉(まつまるたかや、千葉県公立保育園)
矢吹 秀徳(やぶきひでのり、東京都公立保育園)
山下 あけみ(やましたあけみ、元社会福祉法人からしだね足立区立青井保育園

読者からの声

早速読み始めたら、止まらずに一気に読破してしまいました。子どもたちと大人たちが響き合う、保育っていいなぁ・・・と温かい気持ちになり、この本の事例を題材にみんなで話し合ってみたいなと思いながら読みました。


養成校の実践演習の教科書に使いたい


本当にとっても良くって! 若い保育士さんや、これから職業を考える高校生とかにも読んでもらいたい(現実を知って愕然としないように社会も、たとえゆっくりであっても! 絶望的に感じてしまう方向に進む勢いが強いとしても! 変わってゆく、と信じて😊 だって、現にこんな素晴らしい本を創り合うことができる保育士さん達のうねりがあるんだし!)。
今、実際に、自分のお子さんを保育園に預けている保護者にぜひ読んでもらいたいなって思いました。プレゼントしたいな!って保護者が居るので😊
これを読んだら「あぁ、先生たち、こんな気持ちで子どもたちを見て、育てて下さってるんだ〜」って、感動してくれると思うのと同時にとても安心してくれると思います。ご自分の子育てのヒントになる面もとてもあると思うし😊 そして、保育士と保護者と関係も良くなるだろうなぁと。そう、親御さん達に保育という仕事のこと、理解(までいかないにしても)ちょっと興味持ってもらうと良いよなぁってとても思います。だって自分の大切な子どもがずいぶんの時間を過ごす場所、接する人々なのだから……😊


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