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子ども理解

子どもとつくる4歳児保育

揺れる心をドラマにかえて

著・編: 齋藤政子

立ち止まり、こだわり、
揺れる4歳児

内容

好評6刷!
世界を「科学」し「哲学」しながら生きる4歳児。モノとモノ、自分と他者、現在と未来との間の関係に気づき、「論理」を見出そうとするのです。揺れながら自分の頭と五感で世界を広げていく4歳児の思考の中に、保育をおもしろくする糸口がひそんでいます。

目次

序 喜びと希望を紡ぎ合う保育実践の創造にむけて
第Ⅰ部 4歳児の発達と保育の課題
 第1章 意味をつくりだし、意味をつなげ合う子どもたち――4歳児が切り開く3つの世界
  1 「思考する主体」として歩きはじめる4歳児
  2 「論理の世界」の広がり――周囲の世界に関係を見出しながら理論をつくっていく
  3 「仲間の世界」の広がり――集団の中に自分を位置づけ、仲間の思いを類推する
  4 「創造と現実の世界」の広がり――創造と現実の世界をふくらませ、つなげ、心躍らせる
 第2章 思考する4歳児の育ちを豊かに広げる保育とは――4歳児に保障したい3つの生活・活動
  1 多様で手ごたえのある世界と出会う
  2 子どもたちの小さな疑問から小さなプロジェクトを立ち上げる
  3 仲間とともに想像の世界を広げ、クラスの物語をつくっていく
 第3章 たっぷり揺れて仲間と育つ保育をどうつくるか――4歳児保育を支える3つのポイント
  1 子どもが自分で考え、自分で決める権利を保育の基本にすえる
  2 多様性を認め合う、対等で安心できる仲間関係を築き上げていく
  3 「揺れ」と「葛藤」を生きる子どもに寄り添う
  4 4歳児クラス担任を支える「記録」と「同僚性」
第Ⅱ部 4歳児クラスの実践の展開
 第1章 子どもの声を聴くことからはじまる保育
  1 声なき声を聴き取る
  2 できるようになりたい思いを共有して支える
 第2章 子ども同士のつながりをつくる話し合い
  1 何を言っても大丈夫な安心感をつくる
  2 自分の意見を出し合い認め合う
 第3章 子どもの試行錯誤につきあう保育
  1 予想外の反応に計画変更
  2 子どもといっしょにつくる劇
  3 お散歩大作戦!
 第4章 課業とあそびのいい関係
  1 モノと自由に出会い探求する
  2 集団あそびとわらべうたの相乗効果
 第5章 子どもとともにつくる保育の中で育つもの
  1 自分たちの池をつくろう――虫探しと絵本の世界が結びつく
  2 メダカ失踪事件――現実とファンタジーをまたにかけて
  3 お話しづくりから劇づくりへ
  4 一人ひとりの個性と主体性が響き合う
第Ⅲ部 4歳児クラスの保育をデザインする――計画づくり・記録と話し合い
 第1章 今年の4歳児クラス、どうする?――保育者同士の対話と思考
  1 今、子どもたちに保障したいことって何?――どの子も安心して自分の思いを出せるように
  2 おとなの願いと目の前の子どもの姿との間――「4歳らしさ」を押しつけず4歳のプライドも大事にする
  3 保育者の価値観が揺さぶられるとき――子どもを保育の主人公に
 第2章 子どもとともに育つ保育者たち――はじめて4歳児クラスを担任した若手コンビの一年
  1 「このクラスが大好き」を支えた園長・主任
  2 変わっていく保護者たち
  3 「辞めないでよかった!」
 第3章 不思議心が花開く保育を目指して――記録を手がかりに「子どもの参画」を追求する
  1 明日の保育が楽しみになる記録とは
  2 「子どもとつくる保育」の糸口を探る
  3 記録を検討する話し合いで大切にしたい3つの視点
あとがき

著者の略歴

齋藤政子(さいとうまさこ)
1961年静岡県生まれ。明星大学教育学部教授。保育園で保育士兼発達相談員として障害児保育にかかわる経験を持ち、「乳幼児の発達と保育」について「現場から学ぶ」をモットーに研究している。

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