


現代と保育86号
異年齢保育が切り拓くもの
内容
どの子もかけがえのない子ども時代を豊かに生きられるように
今、保育はなにができるだろうか
◎ 子ども・家族・地域・保育をめぐるリアルな実態から出発する視点
◎ 明日の保育が楽しみになる生き生きとした実践記録と最新の研究論文
◎ 立場や専門をこえて1つの問題をみんなで考える誌上「対話のひろば」
目次
特集 異年齢保育が切り拓くもの
実践(1)
おとなも子どもも「こうでなければ」から抜け出す異年齢保育
小柳由美子 三重・こっこ保育園
実践(2)
異年齢保育の「生みの苦しみ」からつかんだもの
鍋田まゆ 熊本・黒肥地保育園
実践(3)
〇歳から十二歳までがいっしょに暮らし合う 村に一つの保育園
西山眞理子 北海道・どんぐり保育園
問題提起
異年齢保育から保育を問い返す
宮里六郎 熊本学園大学
海外の保育現場から
ドイツの異年齢保育を支える発達観・保育観
──ベルリンの保育者に聞く
青木美智子 ドイツ教育学研究者
東日本大震災と保育 岩手県内保育現場の調査より
大地震から子どもたちをどう守るか
──被災した保育士たちから学ぶ教訓と課題
近藤智春 ピッツバーグ大学大学院
対話のひろば
子どもの成長発達権と保育
──「養護」と「教育」の構造的連関に着目して
黒澤ひとみ 愛知県立大学
発達心理学的自由論(6)
〈教育主体〉の誕生
川田学 北海道大学
実践研究(7)
四歳児クラスでおとながあそびを「しかけ」る意味
松本博雄 香川大学
みんなが気持ちいい保育園(17)
十五歳の春
長谷川佳代子 熊谷市・NPO法人親子でつくる子育ての会わらしべの里
短期連載 ごっこ遊びをおもしろく豊かに──
現実世界との豊かなやりとりを土台(8)
描画とごっこ遊び
──「紙」の上の行為における抑制性と解放性
河崎道夫 高田短期大学
連載 保育一元化への道――
戦後保育・幼児教育法制を誕生させた人々⑦
幼稚園学校化反対の声に抗して
加藤繁美 山梨大学
ずいそう
ヒマラヤの村の音楽会
桜井ひろ子 出前保育士
保育者にすすめたいとっておきの本26
『百人一首の秘密』
岩附啓子 元三重県津市保育者
子どもとあそぶえほん(19)
カエル大集合!
磯崎園子 絵本ナビ編集長
新・たまには映画でも(19)
生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言
中西新太郎 横浜市立大学
著者の略歴
雑誌『現代と保育』――1978年の創刊以来、保育を必要とするすべての子どもと保護者のために、社会の責任において適切な保育の場を保障させること。そこにおける保育の営みについて、すぐれた実践と諸科学の成果に依拠して、新しい保育の理論と実践論を追求すること。なにより、保育従事者の専門性の向上や成長する喜びに資するものでありたい、という3つが本誌の主たる方針。
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