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書籍検索「荒れる」子どもたちに教えられたこと
学校を楽しさと安心の場に
悩む教師、親を元気づける教育実践
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1998年12月
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978-4-89464-024-5
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A5判
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128ページ
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1430円(本体1300円+税)
内容
共感と対話を重視し、やらせの無い自由でリラックスしたクラスづくりを模索する中で「荒れ」「クラス崩壊」を克服し、白熱した授業を創り出していく。悩む教師、親を元気づける教育実践。
目次
1 子どもたちの中の新しい「荒れ」の広がり
六年の担任がぎりぎりまで決まらず
「いじめ」「暴力」が深刻な事態に
授業中も四六時中オシャベリ
「なのに」から「だから」へ視点を移すことで
「荒れ」は低学年においても
授業が成立せず悩む教師が増える
最初から「きちんと」させようと思わないこと
従来型の「全教職員の一致」の再検討も必要
悩みをただ聞いてもらえるだけでも
2 「いじめ・暴力・暴言・仲間はずし」克服めざして
話し合いも成立しない状況のなかで
「紙上討論」で第一歩をふみだす
共感の声が広がる
ドリルがギタギタにされたなんて
「荒れ」た学級ほど変革のエネルギーが蓄積
今、修学旅行に行くか迷っています
「人生をやりなおしたい」と真剣に反省
ひとつの山を越えた子どもたち
3 「荒れ」た子どもたちから学んだこと――学校を「安心」の場に
実践には度胸が必要――うまくいかなかった経験は必ず生きる
「救急医」と似ている教師の役割――まったなしの対応力の大切さ
温かなまなざしの中でこそ育つ
子どもたちは「やさしさ」に飢えている
軍国主義時代の残存物が今も
生ぬるい水で我慢せよ
安心できる場に
4 子どもたちが惹きつけられる「魅力的な授業」
想像し推理することが楽しい―モースが車窓から見たものは何か
深い学習には「内的緊張」が必要――授業の入り口で知的好奇心を高める
対話・討論が学習を深める――具体物から共通なものを見つける
失敗・間違いを何より大事にする――学習がプロセスのあるものに転換
「安心」と「人間的な自由」をどう拡大するか
授業の思い出が「卒業文集」に
ひとは何のために学ぶのか
あとがき
著者の略歴
今泉博(いまいずみひろし)
北海道函館市生まれ。1971年北海道教育大学卒、東京都公立小学校教員として勤務。2004年北海道教育大学釧路校助教授、教授となり、2015年定年退任、松本大学教育学部教授となる。間違い・失敗を活かし、子どもたちが生き生き学ぶ授業を創造。現場の経験をもとに「教師教育論」「授業論」「学力論」などの研究を進めている。
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