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保育における人間関係発達論

子どものよりどころとなれる大人とは?

  • 発行日

    1998年 8月

  • ISBN

    978-4-89464-020-7

  • 判型

    四六判上製

  • ページ数

    248ページ

  • 定価

    2200円(本体2000円+税)

内容

子どものよりどころとなれる大人とは? 子どもも大人も安心できる保育園づくりを模索しつづける日々の実践・職員会議の資料から生まれた本。

目次

はじめに
1 一緒に暮す
 (1) 大人と子どもでつくる生活のなかでの関係
 (2) 自分でわかる
 (3) 「だって」が認められる関係――子どもの側の意味
 (4) 「できる、できない、にこだわらない」というけれど
 (5) 内面の見えにくい子の理解
 (6) 保育の裾野の生活を豊かに
2 大人と子どもの関係のありようを考え直す
 (1) 一人ひとりを徹底してたいせつにする
 (2) 「待つ、受け入れる、寄り添う」をめぐって
 (3) 大人の願いからだけ見てしまう誤り
 (4) 保育者と子どもの感情の交流を育む
 (5) 保育者と子どもの関係が子どもと子どもの関係の質につながる
 (6) 有君と暮して見えてきたもの
3 子どもの側の意味に寄り添ったルールづくり
 (1) ていねいに接する
 (2) ターザンロープができるまで
 (3) 職員室に出入りするルール
 (4) 食事指導にルールはないのか?
4 子どもの姿と保育の手だてをセットで語る
 (1) その子の気になるところに働きかけてしまう問題
 (2) クラスのなかで月齢の高い子の問題
 (3) 見通しがもてると保育が楽しくなる
5 子どもの姿が結ぶ職員同士のつながり
 (1) 私はもうお手上げ、佐保先生代わって!
 (2) 難波先生の直観力
 (3) ねぇ、あの話聞いた?
 (4) みんなでみんなの子どもを見ようというけれど
 (5) 子どもは育つもの、と思いきる
6 実践を深め合える保育者の関係づくり
 (1) ひばり保育園がたいせつにしていること
 (2) 会議は共感し、確かめ合う場
 (3) 会議で話すと、その子が変わる
 (4) 一つの発言が、会議の流れを変え、保育を変える
 (5) 保育討議を深める会議のあり方の出発
 (6) 一回一回の会議を成功させたい
 (7) 全員で書く「期を終えての思い」
 (8) いつでもどこでも話し合う
 (9) くり返し話し続けることで変化が確認できる
 (10) 日頃の話を会議につなぐことで本質に迫れる
 (11) みんなで育てていることを実感するとき
 (12) ある一人の思いが、みんなで考えるきっかけになることもある
7 大人も自分らしさが出せる関係を求めて――ひばり保育園の保母さんたちってどんな人たち?
 (1) ひばり保育園が保育者としてのはじめての職場だという人たち
 (2) 他の保育園から異動してきた保母さんたちは?
 (3) もっとベテラン(!)の保母さんたち
 (4) 嶋先生の思い
 (5) 「私、評価されてたんじゃなくて、認められていたなんだなあ」
8 父母と保育者が横に並んで子どもを見つめる
 (1) 共育ての原点
 (2) 新たな共育て
 (3) 父母同士の支え合いに励まされて
 (4) 一つの出来事をめぐって考え合える関係
 (5) 「一緒に保育を見つめる」に向かって
 (6) 今年の夏祭りはみんなで
 (7) 地域のみんなに喜ばれる保育園
 (8) 「一緒に見つめる」をもっと深めたい――父母に保育をどう伝えるか
あとがき

著者の略歴

嶋さな江(しまさなえ)
1940年東京・深川に生まれる。町立久留米町保育園(旧まえさわ保育園)に勤務。その後、久留米市立みなみ保育園園長、はくさん保育園園長を経て、ひばり保育園に転勤。

ひばり保育園(ひばりほいくえん)
東京都東久留米市にある社会福祉法人豊川保育園のひばり保育園

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