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子どもが心のかっとうを超えるとき

発達する保育園 子ども編

著・編: 平松知子

子どもも親も保育者も
幸せになる園づくり

  • 発行日

    2012年8月

  • ISBN

    978-4-89464-181-5

  • 判型

    A5判

  • ページ数

    208ページ

  • 定価

    1760円(本体1600円+税)

内容

「荒れた・困った」姿にまどわされず、子どもたちのまなざしが訴える「本当の気持ち」にたどりつこう! 今、日本の保育・教育の最大の課題である「自己肯定感」と「他者への共感力」を育てる保育がここに示される!
『大人偏』はこちらから。

目次

はじめに
第1部 かっとうする子どもたちの姿と本当の気持ちにたどりつく保育
 Ⅰ章 これまでの保育が通用しない――大人社会のひずみと子どもたちの”心の叫び”
     ようこそ、けやきの木に
     けんた君の場合――「みんなきらい!」の裏にあるもの
     るい君の場合――本当の気持ちにふたをして
     まさき君の場合――ともに生活の厳しさを背負う
     かい君の場合――仲間や母への深い思い
 Ⅱ章 子ども理解の根っこを学ぶ――のぎく保育園時代の実践
     保育の力量を勘違いしていた私
     5歳でもつくられる「あきらめの心」
     「ご自由に」の不自由さ
     「いい―悪い」だけの決着パターンで終わらせない
     かっこ悪い自分もOK
     引けない気持ちとガマンの涙と
     春まつり――「あとはけい君だね」
     みんなの願いとけい君のかっとう
     困ったら友だちと先生に助けてもらおう
     「本当の気持ち」を伝えて「何とかなった」経験を積ませたい
第2部 なりたい自分に向かって仲間の中でどんどん変わっていく子どもたち
     「ちょこっと記録」と和田実践
 Ⅰ章 3歳児・「なかよしさん」のいる安心感
     こなごなになった自信
     大人との関係だけじゃダメなのだ 3歳児の発達要求
     友だちを求めてやまない3歳児
     「気持ちを言って欲しいです症候群」
     心のひだひだができてくる
     立ち直りの力
 Ⅱ章 4歳児・みんなが聞いてくれる、わかってくれる
     ステキな自分への挑戦
     こたちゃんの「絵手紙」
     二人だけの閉じた関係?
     仲間の中で育つ子どもたち
     保育者がムキになるとき
     自分も友だちも客観視できる力と安心感
 Ⅲ章 5歳児・自分だけじゃダメの取り組みが目白押し
     ゆらちゃんの「全部やる!」宣言
     仲間の中の「ジブン」
     悩める職員集団、「保育がこわい」
     一人ひとりが自分を出しきって
     オレたちって、スゲェ
     なりたい自分
     自分らしくいられる、仲間の安心感
     感性の扉
     親だって、仲間づくり
 終章 子どもも大人なも自分らしく
     子どものまなざしが伝えるもの
     子どもってすごい
     人生の最初の六年間を、どの子も豊かに
     おわりに
〈本書に寄せて〉・加藤繁美 

著者の略歴

平松知子(ひらまつともこ)
1961年静岡県浜松市生まれ。2007年名古屋市立則武保育園廃園民営化を受託開園した社会福祉法人熱田福祉会けやきの木保育園園長に就任。民営化受託後の引き継ぎ保育と新園での保育園づくりの経験から、各地での受託園から見た民営化の実際や、現代の保育所の役割や、社会的な存在としての子どもの見方などについて語り続けている。子どもも親も職員も安心して育ちあう「誰もが幸せになる保育園」づくりの実践は、多くの人々から共感と感動が寄せられている。

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