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子ども理解

新版 子どもと歩けばおもしろい

対話と共感の幼児教育論

著・編: 加藤繁美

まずはゆっくり、子どもの
「自分づくり」をサポート

  • 発行日

    2010年8月

  • ISBN

    978-4-89464-153-2

  • 判型

    四六判

  • ページ数

    216ページ

  • 定価

    1650円(本体1500円+税)

内容

好評6刷!
子育てを困難にさせる状況がある現実を見つめつつ、それでも子どもが育つ過程を知って、子どもと「対話」しながら、子育てを楽しんでいこう――乳幼児とかかわるすべての保育者と保護者へ著者のあたたかなメッセージ。 

目次

はじめに
Ⅰ 子育ては喜びと苦悩の間で
 1 「せかいじゅう」という怪獣の話
 2 子どもの気持ちが、わからない……
 3 子育て不安時代を生きる大人の苦悩
 4 絵本『いいこってどんなこ?』に考える親子の関係
 5 私だって、あいされたことがないんです
 6 人間不信の私は、親になる資格はないのでしょうか
 7 学校が育ててくれたもの、育ててくれなかったもの
 8 「第二次早期教育ブーム」とそれを支える親たち
 9 それでも「早期教育」にはまる親たち
 10 早期教育を問うことは、何を選ぶかということ
 11 早期教育が連れてきた社会、発達のゆがみ
 12 親と保育者の「とべ、バッタ」
 13 仲間と出会って、親も育つ
Ⅱ 子どもが「自分」と出会うとき
 1 子どもたちが、わからない
 2 増加するパニック・ボーイと小学校低学年の学級崩壊
 3 幼稚園・保育園年長児たちの「荒れた」姿
 4 大人の要求に過剰適応気味に生きる子どもたち
 5 子どもの中に進行する「自分づくり」の危機
 6 幼児前期に焦点をあてて子どもの「自分づくり」をデザインする
 7 乳児期に形成される2つの要求を豊かに
 8 自我の葛藤を経て自己内対話能力を獲得する幼児中期から幼児後期
Ⅲ 「対話の時代」の子どもと大人
 1 子どもと「対話」する大人たち
 2 子どもと「対話」する大人の必要条件
 3 反省的実践家としての保育者・教師
 4 さびしさを素直に出せない小学校1年生の女の子
 5 子どもと気持ちを分かち合えない教師たち
 6 「悪い人ではありません。でも子どもの気持ちが理解できない人でした」
 7 子どもと対話できる大人、対話できない大人
 8 意味を創り出す主体としての子どもたち
 9 外国人が間違える「てフォーム」と子どもたちの「創造的逸脱」
 10 『クマのプーさん』に考える子どもの誤り
 11 意味を創り出す子どもたち、哲学する子どもたち
 12 子どもの「つぶやき」にみる、哲学する子どもの世界
 13 子どもとの対話的関係が、新しい時代に子どもの育ちを保障する
おわりに

著者の略歴

加藤繁美(かとう しげみ)
1954年、広島県生まれ。名古屋大学大学院教育学研究科博士前期課程修了。大学院では教育行政及び制度研究室に所属し、保育・幼児教育制度に関する研究を展開するとともに、保育実践の理論的・構造的研究に取り組む。博士後期課程在学中に山梨大学教育学部講師として着任。同大学助教授、教授を経て、2018年退職。山梨大学名誉教授。2018年より東京家政大学子ども学部教授。
おもな著書に、『子どもの自分づくりと保育の構造』(ひとなる書房、1997年)、『子どもへの責任』(ひとなる書房、2004年)、『保育者の現在』(共著、ミネルヴァ書房、2007年)、『対話的保育カリキュラム〈上・下〉』(ひとなる書房、2007・2008年、2010年日本保育学会保育学文献賞受賞)、『子どもとつくる保育年齢別シリーズ(0~5歳児保育)』(監修、ひとなる書房、2011~2016年)他多数。

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