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書籍検索<生きづらさ>の時代の保育哲学
子育てに人間を取り戻すための
保育の哲学
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2009年7月
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978-4-89464-134-1
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四六判
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240ページ
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1870円(本体1700円+税)
内容
見過ごされる貧困、手を結べないもどかしさ……。〈いまどき〉の子ども・親・保育者が生きる現実のどこに希望があるのか、何を変えなければいけないのか。子育てに人間を取り戻すための、保育の哲学。新保育制度の全容と問題点をするどく分析。
目次
はじめに
第Ⅰ章 親とつながる手がかりをさぐる――貧困と不安の中の家族
1 「モンスター」と非難する前に
2 子育て競争をあおる社会
3 家庭がぶつかっている現実から出発する
4 「普通に明るく元気に」を願う親心
第Ⅱ章 思春期を見守るおとなの立ち位置――消費文化を生きる子どもたち
1 消費文化デビュー
2 「自分らしさ」を選ぶ――消費文化の中の自己表現
3 新しい情報環境のなかの子どもたち
4 友だちづきあいは楽じゃない
5 居場所がない生きづらさ
6 「生きている実感」は薄れているか?
7 「私は私」と言えるようになるとき
第Ⅲ章 保育制度「改革」と子育ての共同――いま保育運動に求められていること
1 保育分野の「構造改革」
2 財界の子育てプラン
3 保育の何が危機なのか
4 いま保育要求に応えるとは
5 四つの共同をいま
おわりに
著者の略歴
中西新太郎(なかにししんたろう)
1948年生まれ。横浜市立大学名營教授。専攻は社会哲学、現代日本社会論。主な著書に、「情報消費型社会と知の構造』(旬報社、1998年)、「<生きづらさ)の時代の保育哲学』(ひとなる書房、2009年)、『シャカイ系の想像力』(岩波書店、2011年)、「「問題」としての青少年』(大月書店、2012年)、『人が人のなかで生きてゆくこと』(はるか書房、2015年)。共編著に、『平等主義が福祉をすくう』(青木書店、2005年)、『ノンエリート青年の社会空間』(大月書店、2009年)、他多数。
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