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書籍検索【品切】保育に生きる人びと
調査に見る保育者の実態と専門性
内容
急速に変化する保育職場の実態と、保育者の処遇及び専門性について、1500名を超える保育者への調査をもとに分析、その問題点課題を明らかに。新しい保育制度のあり方を考えるときに役立つ画期的な調査、分析。
目次
発刊にあたって
はじめに
序章●共感共生労働としての保育労働
1 専門性が低いから保育者の賃金は安くてとうぜん?
2 保育の仕事の本質は共感共生労働
3 専門的な力としてのケアリング
4 子ども理解に支えられる内発的実践欲求
5 保育者はプロとして処遇されているか
第1章●保育者の専門性意識と職場の現実 専門性の高い仕事と思うが……
1 「専門性が高いと思うが」が7割、けれども自分の実践は……
2 正規・非正規でことなる専門職意識と実践とのかかわり
3 じゅうぶんではない子ども処遇の話し合い、職場の協力体制、子育て支援
4 保育は働きがいがあるが、働き続けられるだろうか?
5 まとめとして――共感の心、人と人とのつながりの力を生かして
第2章●ストレスにさらされる現代の保育者
1 健康状態――疲れている保育者、2割が体調不良
2 保育者の葛藤・ストレス
3 専門性があり、やりがいを感じつつも、自信がなく葛藤する保育士
4 ストレスを克服し、働きがいのある職場をつくろう
第3章●非正規保育者が支える保育現場
1 正規保育者の賃金水準――公立の保育者賃金は高いのか?
2 ワーキングプアとして存在する非正規保育者
3 非正規率の多い保育の現場――非正規化で崩壊する保育
4 縮小からふたたび拡大する賃金格差
5 保育の専門性に根ざした労働条件を求めて
終章●保育者を大切にしないで保育の明日がみえますか
1 新システムの保育制度
2 お手本の介護保険――共感共生労働、内発的実践の否定
3 保育者調査から見えること
4 保育者調査から見える21世紀の保育の専門性と保育者処遇
著者の略歴
垣内国光(かきうちくにみつ)
明星大学人文学部教授。専門は、子ども家庭福社論、子育て支援論、保育労働者問題。
単著に、「プロの保育者してますか?』(2008年、かもがわ出版)、「民営化で保育が良くなるの?』(2006年、ひとなる書房)、編者に、「保育に生きる人びと』(2011年、ひとなる書房)、「保育者の現在』(2007年、ミネルヴァ春房)、「社会福祉労働の専門性と現実』(2002年、かもがわ出版)、「社会福社の利用者負担を考える』(1993年、ミネルヴァ普房)ほか多数。
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