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現代と保育80号

東日本大震災と保育

東日本大震災と保育

  • シリーズ

    現代と保育
  • 発行日

    2011年7月

  • ISBN

    978-4-89464-161-7

  • 判型

    A5判

  • ページ数

    176ページ

  • 定価

    1320円(本体1200円+税)

内容

どの子もかけがえのない子ども時代を豊かに生きられるように
今、保育はなにができるだろうか

◎ 子ども・家族・地域・保育をめぐるリアルな実態から出発する視点
◎ 明日の保育が楽しみになる生き生きとした実践記録と最新の研究論文
◎ 立場や専門をこえて1つの問題をみんなで考える誌上「対話のひろば」

目次

特集 東日本大震災と保育

目次

●被災地からの便り
 被災したわが町から学んだ「立ち上がりの力」
 ――多賀城在住臨床心理士の一ヵ月
 上山真知子(山形大学)

●保育者の手記
 子どもは希望
 ――希望を支える現行保育制度の堅持・充実を
 長沼千恵(宮城県塩釜市・あゆみ保育園)

 移動卒園式
 ――みんなで学習して不安に向き合う
 菊地朋子(福島県鮫川村・さめがわこどもセンター)

 災害対応・防災計画は各園の「自己責任」にしないで
 ――保育所同士で手をつないで行った市への緊急申入れ
 讃岐信孝(秋田市・みつば保育園)

 その時読者はどう行動し何を感じたか
 ――関東近県の保育者の手記・聞き取りのまとめ
 読者・編集部

●支援・復興に思うこと
 群れの中で子どもは育つ
 ――ふつうの日常を保証する
 星野弥生(翻訳業)

 つながりの中で生きる
 ――被災者の歩みを支える「支援」と「ネットワーク」
 瀧本美子(大阪府・熊取町子ども家庭課)

●原発事故問題
 福島第一原発事故と校庭・園庭の利用制限
 ――放射能汚染から子どもたちを守るために
 野口邦和(日本大学)

 まずだれかと話してみよう
 ――暮らしの中で原発と向き合う
  伊藤美智代(静岡・プラムフィールド)

●随想 福島 飯舘村から 森住卓(フォトジャーナリスト)

●対話のひろば 「新システム」をめぐる論議(78・79号)にかかわって
 私立幼稚園にとっての幼保一体化
 ――とくに人口減少地域において 鈴木信行(甲府市・聖愛幼稚園)

●緊急寄稿――「子ども・子育て新システム」を問う
 障害のある子どもの保育・療育と子ども・子育て新システム
 中村尚子(立正大学)

●新連載 実践研究(1)
 0歳後半の子どもたちが多様で豊かな“主体”となるとき
 松本博雄(香川大学)
●連載 みんなが気持ちいい保育園⑪
 忘れ去られる子どもをつくらない保育制度を
 長谷川佳代子(熊谷市・NPO法人親子でつくる子育ての会わらしべの里)

●実践交流
 いつでもどこでもごっこが楽しい3歳児クラスの保育
 ――子ども自身の「やってみたい」気持ちにこだわって
 野村望(群馬・あゆみ保育園)

●短期連載
 ごっこ遊びをおもしろく豊かに――現実世界との豊かなやりとりを土台に
 第2回 ごっこの中の実行行為で対象世界と豊かに交渉する
 河崎道夫(三重大学)

●新連載
 保育一元化への道――戦後保育・幼児教育法制を誕生させた人々
 第1話 戦後児童福祉思想黎明期の保育と福祉
 加藤繁美(山梨大学)

●保育者にすすめたいとっておきの本(20)
「奈落の声」 三上満(教育家)

●子どもとあそぶえほん(13)
子どもたちに寄り添う絵本 磯崎園子(絵本ナビ編集長)

●新・たまには映画でも(13)
瞳の奥の秘密 中西新太郎(横浜市立大学) 

著者の略歴

雑誌『現代と保育』――1978年の創刊以来、保育を必要とするすべての子どもと保護者のために、社会の責任において適切な保育の場を保障させること。そこにおける保育の営みについて、すぐれた実践と諸科学の成果に依拠して、新しい保育の理論と実践論を追求すること。なにより、保育従事者の専門性の向上や成長する喜びに資するものでありたい、という3つが本誌の主たる方針。

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