◎ 学びの物語・保育の質を考える本

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学び手はいかにアイデンティティを構築していくか

保幼小におけるアセスメント実践「学びの物語」

【原題】Learning Stories: Constructing Learner Identities in Early Education

マーガレット・カー、ウェンディ・リー/著

大宮勇雄・塩崎美穂・鈴木佐喜子・松井剛太/監訳
磯部裕子・川田 学・菊地知子・矢萩恭子/訳

A5判・本文264頁+口絵カラー8頁・定価(本体2800円+税)
ISBN978-4-89464-271-3

未知の世界と格闘しながら、自らのアイデンティティを構築していく子どもたちの旅路を綴り、次の一歩を励ます「学びの物語」。ニュージーランドで生まれたこのアセスメント実践は、「大人が議論するための素材」から「子どもが主人公となって語り合うための拠りどころ」へと発展を続けています。本書は、この発展過程を凝縮し、具体的な事例にもとづき理論化して、これからの保育の方向を力強く示したものです。
2013年刊の翻訳書『保育の場で子どもの学びをアセスメントする』(マーガレット・カー 著/大宮勇雄・鈴木佐喜子 訳、ひとなる書房、978-4-89464-193-8)の続編、待望の翻訳です。

【もくじ】
第1章 学び手は乳幼児期から小学校にかけて、いかにアイデンティティを構築していくか――4つのテーマの導入
第2章 なぜ物語なのか?
第3章 行為主体性と対話
第4章 場と場の境界をまたいでつながりをつくる
第5章 継続している学びをとらえ、何度もとらえ直す
第6章 知識と学びの構えをわがものとする――徐々に複雑さを増す多様な方法を駆使して
第7章 アセスメントの概念を再構築

【著者プロフィール】
マーガレット・カー Margaret Carr
ニュージーランドのワイカト大学ウィルフマルコム教育研究所名誉教授。ニュージーランド乳幼児保育カリキュラム「テ・ファーリキ」およびその社会文化的視座に沿ったナラティブ・アセスメントとしての「学びの物語」開発にたずさわる。以来、カリキュラムやアセスメント、実践者のジレンマをトピックにしたアクション・リサーチに取り組んでいる。

ウェンディ・リー Wendy Lee
ニュージーランドの教育リーダーシップ・プロジェクト(ELP)の幼児教育部門ディレクターとして専門性開発プロジェクトを主導。幼児教育現場において、実践者、チューター、講師、管理者、専門性開発ファシリテーター、研究者として従事。マーガレット・カーとともに「学びの物語」に関わる研究プロジェクトに数多く取り組み、世界中に発信している。

【訳者プロフィール】
大宮勇雄(おおみや いさお)仙台大学教授、福島大学名誉教授(*訳者代表)
塩崎美穂(しおざき みほ) 東洋英和女学院大学准教授(*訳者代表)
鈴木佐喜子(すずき さきこ)元東洋大学教授
松井剛太(まつい ごうた) 香川大学教育学部准教授
磯部裕子(いそべ ひろこ) 宮城学院女子大学教授
川田 学(かわた まなぶ) 北海道大学子ども発達臨床研究センター准教授
菊地知子(きくち ともこ) お茶の水女子大学いずみナーサリー主任保育士
矢萩恭子(やはぎ やすこ) 和洋女子大学教授


「学びの物語」アプローチの理論と実践

保育の場で
子どもの学びをアセスメントする

「学びの物語」アプローチの理論と実践

マーガレット・カー/著
大宮勇雄・鈴木佐喜子/訳
A5版・328頁・定価(本体3200円+税)
ISBN978-4-89464-193-8

もくじ
1章  アセスメントモデルの転換
2章 「学びの構え」の構造とそのとらえ方
3章 「関心をもつ」構えと「熱中する」構えとは何か
4章 「困難ややったことがないことに立ち向かう」構えとは何か
5章 「他者とコミュニケーションをはかる」構えと「自ら責任を担う」構えとは何か
6章 「学びの物語」アプローチの枠組み
7章 「学びの物語」アプローチの実践プロセス ① ──学びをとらえる
8章 「学びの物語」アプローチの実践プロセス ② ──話し合う
9章 「学びの物語」アプローチの実践プロセス ③ ──記録をつくる
10章 「学びの物語」アプローチの実践プロセス ④ ──次にどうするか判断する
11章 「学びの物語」の旅路


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子どもの育ちを
保護者とともに喜び合う

~ラーニングストーリー はじめの一歩~

丸亀ひまわり保育園・松井剛太(香川大学教育学部准教授)/著
A5判並製・136頁
定価(本体1500円+税)
ISBN978-4-89464-256-0

一人ひとりの子どもがいま夢中になっていること、かわいいつぶやき、不思議な行動……。そんな姿を保育者と保護者が同じ目線に立って喜び合い、写真と文で記録し、共有し合う“ラーニングストーリー”。新人からベテランまで楽しく続けられる工夫をこらし、保育の充実にもつなげている小さな保育園の5年にわたる試行錯誤の実践です。

もくじ
1章 すべてがはじまる前のストーリー
   1 運命の(?)出会い
   2 わからないことだらけ……でもとにかくやってみよう!
   3 あれこれ下準備
2章 ラーニングストーリーをつくる
   1 保護者に説明する
   2 子どもの写真を撮る
   3 写真を選ぶ
   4 コメントを書く
   5 保護者に渡す
   6 保育に活用する
3章 保護者にとってのラーニングストーリー
   1 ご自由にアレンジしてください
   2 ラーニングストーリーは家庭でどう読まれているんだろう?
   3 ラーニングストーリーは子育てに影響する!?
   4 保育者へのまなざしにも変化が
   5 子育て支援としてのラーニングストーリー
4章 ラーニングストーリーで保育はどう変わったか
   1 揺れながらすすむ保育者たち
   2 ラーニングストーリーとともに育つ私
   3 ラーニングストーリーとともにふくらむ遊び
   4 ラーニングストーリーとともに見直す環境・保育内容
5章 次への一歩
   1 ラーニングストーリーを3・4・5歳でも
   2 子どもの声をしんぶんに


子どもの心が見えてきた
学びの物語シリーズ――待望の第2弾

子どもの心が見えてきた

――学びの物語で保育は変わる

福島大学附属幼稚園+大宮勇雄・白石昌子・原野明子/著
A5判・248頁・定価(本体1800円+税)
ISBN978-4-89464-158-7

「学びの物語」に出会い、子どもたちの関心・熱中を見とる中で、保育者は何を学び、保育はどう変わっていったのか。
3年余に渡る園児たちの「学びの物語」が語る、保育の新しい展開と保育者のかかわり。子どもたちの「学びの構え」はどうつくられ、豊かな意欲はどう育まれるのか。
子ども理解の新しいアセスメント。保育が楽しくなる「学びの物語」の事例も満載。これからはじめる実践者・園に格好の書です。 2012年日本保育学会保育学文献賞受賞

<主な内容>
序 章 幼児期に大切な「学び」とは何か
第1章 子どもの見方が変わると保育が変わる
第2章 「学びの物語」によって、保育の場に何がおこるのか
第3章 「学びの物語」と保護者
第4章 学びの連続性について考える
    ――幼・小の交流を素材に
第5章 附属幼稚園の「学びの物語」実践の意味  


学びの物語の保育実践

学びの物語の保育実践

大宮勇雄・著
A5判230頁
定価(本体1700円+税)
ISBN 978-4-89464-144-0

子どもの行為がついつい否定的に見えてしまうのはなぜ? やっぱり「できる、できない」が気にかかるのは? 世界は今、保育・幼児教育観の転換の時を迎えている。 新しい子ども観・発達観を内包した「学びの物語」を実践すると、それまでとはまったく違う子どもの姿が立ち現れ、どの子も「学び・発達」の主人公になる。 子どもたちと私たちに喜びと誇りに満ちた人生をもたらす。

<主な内容>
第1章 子ども観転換の時代を生きる 準備期としてからひとりの市民としてへ/子ども観が変わると保育が変わる/学びの物語で子どもがどう違って見えてくるか/その5つの視点
第2章 「学びの物語」の保育実践 「学びの物語」のススメ/「困難に立ち向かっている」姿が見えてくる時/「関心」と「熱中」からどうチャレンジが生まれるか/考えを表すことと責任を担うこと
第3章 「学びの物語」で質を高める 「保育の成果」をどうとらえるか/「学びの物語」は子どもの発達をどうとらえるか/その子ども理解の特質
第4章 保育理論としてのテ・ファリキ
――その子どもの見方・とらえ方とは
4つの「原理」と5つの「領域」/めざす人間像/子どもは「関心と意味」に導かれ発達する/ *他


保育の質を高める

保育の質を高める

~21世紀の保育観・保育条件・専門性~

大宮勇雄著
ISBN4-89464-097-X 定価(本体1800円+税)A5並製

世界の「保育の質」研究は明らかにした。「質のいい保育は、子どもの人生を変える」と。経済効率優先の日本の保育政策と対峙し、すべての子どもの「権利としての保育」実現のために、私たちがめざすべき保育観・保育条件・保育者の専門性とは何かを明らかにする、保育関係者待望の1冊。

もくじ
第一章 いま、保育観が問われる時代―二つの保育観と世界と日本の保育改革
第二章 市場原理と保育の質―質の悪化を招く、日本の保育改革
第三章 第三者評価・マニュアル化と保育の質
第四章 保育の質研究が明らかにしたもの


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